最近MTG Arenaにめっぽうはまってるのだが、Shadowverseとか含めデジタルカードゲーム(DCG)をする時に考えることがある。
それは、カードを現金に出来ないということ。
つまり、カードを資産として保有、運用できないということである。
そんなこと考えてるのかよwって思われるかもしれないが、小学生ぐらいから遊戯王とかに触れてきた人ならわかると思う。
カードは売れるのだ。
もしくは、欲しいカードは買えるのだ。
Magic The Gatheringに一番はまっていた高校生時代、小遣いも少なく、親から渡される昼飯代を節約してパックを買ったりシングルカードを買っていた。
この時、パックを剥く時は剥く楽しさはもちろん、欲しいけど高いカードが出るのぞみともう一つ、出たカードを売って欲しいカードを買う、という目的があった。
ご存知の通り、カードゲームはお金がかかる。
なのでカードの資産として捉えて売買やトレードでカードプールを潤沢にするというのが貧乏人としては当たり前のことだった。
その前に中学生の頃にはまっていたのがAlteilというDCG。
当時はAlteilとCARTEぐらいしかまともなDCGがなく、基本無料で始められてゲームをやれば溜まるファイトマネーなどでカードを少しずつ増やせたのでせっせとやってカードを増やしながら強くなっていった。
だが、CARTEはサービス終了、Alteilは2010年ちょっと前ぐらいから急激に過疎り、ゲームがしたくてもできない。もし試合になっても相手は廃人しかおらず同じテンプレデッキとしか当たらない。
という状況になった。
こうなったらカードはただの電子ゴミである。サービス終了するとその電子ゴミすら消滅してしまう。
Alteilも時代の流れに乗ってPC版はサービスを終了してスマホゲー化するらしいが、運営が変わっていないようなのであまり期待していない。リリースも大幅に遅れてるし。もちろん昔のカードはスマホ版では使えない。電子ゴミ以下になってしまった。
もう一つ比較したいのが、アーケードゲームの三国志大戦とLoad Vermillion
これはデジタルゲームだがカードはリアルの物を使う。
あれだ、ムシキングとかと同じノリ。ゲーム性は全然違うけど。
これはゲームプレイするとカードが排出される。最近の三国志大戦はカードを直引きするかサービスを利用してトレード(これがめんどい)しないといけないので、売る手段は限られてしまったのだが
3まではカードショップで売買できた。LOVも同じ。
ゲームセンターでカード排出が200円〜300円のプレイ料金で1枚排出と単価が高いのでトップレアの値段は数千円〜数万と結構いい値段がする。
で、LOVは特にレアの排出の順番が決まっていた時期があったので、ゲームをプレイしながら筐体の排出の進み方を見ながらレアカードを狙い、当時使っていた海種以外のカードは売り払って欲しいカードを買ったり、ゲームするための資金にしたり、友達と遊ぶための資金にしていた。
ただ、1年〜2年ほどでバージョンが上がると昔のカードが一切使えなくなるタイミングがある。
その数ヶ月前ぐらいから資産としての価値は急速に下がり、最後はほぼゼロになる。
なので、売るタイミングを逃すとカードゲームとしても遊べないただかっこいいだけのカードだけが手元に残るようになる。いわゆる思い出ってやつ。
資産としての価値は当然だけど
アナログのカードゲーム>カードは現物のデジタルゲーム>>>>デジタルのカードゲーム
となる。
じゃあデジタルの強みってなんだって考えるとこれも当然のごとく
いつでもどこでも遊べる
これに尽きる。
この強みが全てをひっくり返す可能性を秘めている。
だって、アナログカードを持っていても、学生時代は皆でほぼ毎日集まる機会があるだろうが、社会人になるとそうはいかないし、どれだけ高価で強いデッキを持っていても人がいないと遊べない。
前提として遊ぶためのおもちゃとして機能する必要があるし、それはデジタルが一番強い。根本原理に一番深く刺さっている。
なので、なおさら迷う。
Magic The Gatheringは特に、FNMという毎週金曜日にカードショップで行われるイベントや、リリースイベントなど予定さえ調整すれば見知らぬ人と遊べる機会が都会限定かもしれないけど、結構ある。
毎日はできないかもしれないけど、最低限遊べる。そして、資産としても運用できる。
Magic The Gatheringのカードは有名な話かもしれないけど、1枚10万以上のカードってのがざらにある。もちろん昔のカードだったりするが。
でも今販売されている最新のセットの中にも1枚数千〜1万以上の価値がつくものは結構ある。
なので、例えばパックを350円で購入して、現状3500円ほどのベナリア史を当てたとする。すごい。10倍だ。
なので、パックをボックス買いして欲しいレアや高く売れるカードを直引きして手に入れるというのは賭けでもあるが資産という点でプラスになる可能性がありものすごくいい。
また、リリース直後はどのカードが強いかという精査が固まっておらず、結構ぱっと見な印象で値段が決まる。
例えば未来予知に入っていた「タルモゴイフ」
こいつは出た当初は200〜300円ぐらいで取引されていた。
が、プロツアーなどで使用されて強さがわかると1万円を超える値段に急騰したし、未来予知のパックも普通当時430円とかだったかな..が1000円以上の値段になっていたりした(タルモゴイフが当たるかもわからないのにだ)。
そんな感じで、先に値段が上がりそうなカードを購入して、高くなったら売り抜くという普通の資産運用的使い方もできる。
さらに、昔のカードになるにつれて価値が上がったり、環境次第で値段が変動することが多々ある。
僕がはまっていたときはローウィン〜エルドラージ覚醒環境。その時に30円とか150円で売っていたアンコモンのカードが今1000円とかになっていたりする。
流刑への道。1マナでクリーチャーを追放できる、今もモダンなどで活躍するカード。
そんな感じでMTGのカードは資産運用として結構機能する。持ってないのであれだが、最初期からのプレイヤーだったらブラックロータスを1枚売れば車買えるし。
と、メリットを書いたけど、もちろんデメリットもある。
高く売れるということは買うときも高いということだ。
1枚1万や2万のカードを4枚デッキに組み込みたい。それだけでプレステ買える。
しかも、新弾が3ヶ月に1度やってくる。
1つの弾につき200枚以上カードが収録されているので、手に入れたくなるカードは1種類2種類じゃ済まないこともしばしば。すごい額になるな?
その点、ことMTG Arenaに関しては、普通にプレイするだけで結構ガチで使えるコモンから神話カードまで手に入れることができるし、ゲーム内通過でパック剥けるし、お金をかけるにしても、1パック150円で8枚入り、しかもレアカード1枚保証、かつワイルドカードという好きなカードに交換できるカードもパックをむいたりカードが4枚以上ダブったりするともらえるので、現実ではめちゃめちゃ高価なカードが無料で手に入れたり普通にできる。
ただ、4枚以上ダブったとき、それは消滅してしまう。さらに売れない。なので逆にいうと現実ではめちゃめちゃ高価なカードも資産価値はほぼゼロだ。
カードゲームをするとき、ゲームを楽しむのはもちろん、資産としても運用したいという気持ちが強い人なので、この辺が結構まよう。
でもひとまず好きなカードで好きなだけ遊べるのでMTG Arenaを回しながら、上のようなことを考えている次第である。やっぱ現物でカードシャッフルしたりしながら対面に人がいる状態で遊べるのがベストだしね…